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今回のインドで行ったのはケララ州だけである。 ケララは、インドの南西部、ほぼ最南端近くに位置する。 最南端(コモリン岬)自体は別の州(タミル・ナドゥ)に属しているが。 ケララは近年、旅行者(特に白人旅行者)の間で、人気急上昇らしい。 Lonly Planet(白人バックパッカー御用達のガイドブック)でもケララと いうのが、一冊出たくらいである。 インドで最も美しい州はケララかもしれない。 インドは全体をみると乾燥した、暮らすには過酷な地域が大半を占めるが、 このケララは、本当に自然に恵まれたところだ。ヤシ木のはえしげる南国 というイメージにもっとも近いのがケララである。 そのケララの観光の目玉となるのが、バックウオーターめぐりだ。 バックウオーターというのを、どう訳せばいいのか良く分からないが、沿 岸部から内陸にかけて、川や湖や運河などが入り組んだ地域といったとこ ろだろうか。そうした場所を舟で旅するのが、観光客にとっての楽しみで ある。 (そう言えばと、『河童が覗いたインド』を出してきて見たら、「水郷」 と書いてあった。なるほど).
こうしたバックウオーター観光の拠点となる街がアレッピーやクイロンで ある。上記、2枚の写真は、モンローアイランドという場所にある村を、 手漕ぎの舟でまわるツアーに参加した時のもの。クイロン発のツアーだっ た。ツアーと言っても、この時は私の他には、もう一人ドイツ人がいただ けだが。 ほとんど、貸切状態の舟でこんな美しい風景の中を行くのはまるで天国に いるみたいだった。 しかし、観光客にとっては天国だが、毎日毎日「観光」に来られるのは、 村の人にとっては、どんなもんなんだろう。みんな、にこにこととても愛 想よくしてくれたが。.
バックウオーターは野鳥の宝庫でもある。 私は特にそうでもないが、鳥好きの人には、きっとたまらないと思う。 上の写真に写っているのは(よく分からないかもしれないが)、 Kingfisher--カワセミ。 でも、ケララでKingfisherと言えば、なんと言ってもビールの名前だ。.
これが、Kingrfisherビール。 「ケララでのビールは三種類からえらぶことができる。Kingfisherか Kingfisherか、Kingfisherである」 と、どっかに書いてあったが、だいたいその通りである。 どこで頼んでもたいていこれしか出てこない。 一つだけ問題がある。 あまり、美味しくない・・のだ。 あるいは、「あまり美味しくない」という言い方はやや好意的にすぎるか もしれない。 「あー、のどが乾いた、ビールビール」という状態の時にやっとビールを 飲める場所を見つけて(インドではこれがそう簡単に見つかるとは限らな い)、目の前に置かれたこのKingfisherをぐびぐびと飲むと、・・まずか ったり・・するのだ。 このシチュエーションで美味しくないならビールをやめた方がいい。 いや、やめるべきなのはビールを飲むことか・・ と言ってもこれしかないから、結局、毎日の様に飲むことになる。 まあ、良く冷えてないのが出てくることが多いせいもある。 良く冷えていれば・・美味しいとまではいかなくても・・まあ飲める。 日本のインド料理屋には良く、インドのビールが置いてあることがあるが わざわざ、ああいうのを飲む人の気がしれない。まあ、話の種に一回くら い飲むのもいいかもしれないが。。.
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