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香港についたのは、1月23日の夕方。 次の日の午前中に通りに出ると、なぜかほとんどの店がしまっている。 店を空ける時間が遅いのかと思っていたが、博物館に行っても閉まってい る。そこの張り紙を見て、ようやく旧正月の休みだという事を理解する。 香港では(というか中国文化圏と言った方がいいかもしれないが)、西暦 の正月よりも、旧正月を盛大に祝うらしい。正月の三賀日が休みになり、 店はほとんど閉まってしまう。日本の正月と雰囲気も似てるが、店の閉ま り方は、最近の日本などよりはるかに徹底している。 今回の旅行では、1月24日から26日までの三日間、香港に滞在した。 旧正月のことなんて何もしらず、たまたまそういう日程になっただけだが、 その三日間が、まるまる正月の三賀日と重なってしまった。やれやれ。.
正月と言っても、店や博物館はほとんど、閉まってしまうし、わずかに開 いてる飲食店も正月料金になったりするしで、観光客にとっていいことは、 ほとんど何もない。ある店では正月料金よりさらに高い「日本人料金」を とられそうになった(漢字は見当がつくから、日本語メニューと中国語メ ニューの値段の差に気づいたのだ)文句を言ってけんかし、結局、日本人 料金は払わなかったが。 ただ、正月の花火を見ることができたのはラッキーだった。この花火のこ とも全然、知らなかったが、たまたま九龍の中心地の安宿に泊まっていた せいで、花火が始まるとすぐ、かけつけることができた。 花火は香港島と九龍の間の海で盛大に打ち上げられた。3箇所からタイミ ングを合わせて同時に上がる。なかなかの迫力でさすが本場(なんとなく イメージとしてだが)という感じだった。
何もかも閉まっているので、時間を持て余し気味になり、ランタオ島 (空港のある島)のPo Lin寺に出かけてみる。野外大仏で有名なお寺。 人々がお参りしている雰囲気も日本の初詣とそっくり。 お線香は日本のよりもはるかに巨大で迫力があるが。.
寺は、大勢の人でにぎわっていたが、ちょっと寺の裏手に回るとそこはま るで人気のない山の中だった(ランタオ島には、空港ができたものの島の 大部分にはまだ、自然が残っている) その山の中を、牛の群れが文字通り道草を食いながら、のそのそと歩いて いた。牛について歩いている人の姿も見当たらない。 どうも、野良牛だという説が有力の様である。次の写真に進む