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趣味の日記



2000/07/23(日)



 
 最近の映画はM:I-2(ミッション・インポッシブル2)の一人勝ちで、他
の映画は軒並み、見るも無残に不入りだそうだ。でも、私にとって最近、
観た2本は両方とも「大当たり」だったので紹介したいと思う。

 両者とも2時間半くらいの、決して短くはない映画だが、見入っている
うちにあっと言う間に終わってしまった。




グラディエーター
 リドリー・スコット監督 ラッセル・クロウ主演

 これは友達に面白いとすすめられて観にいった。本当に面白かった。

 ローマ時代、新皇帝(先代皇帝のバカ息子)に憎まれ、将軍の身からコ
ロセウムで見せ物のために、殺し合いをさせられる剣闘士(グラディエー
ター)となった男の、復讐史劇?である。

 こうした、「史劇大作」といった映画が作られるのもかなり久々らしい。
筋はどうってことないが、本当に映画らしい映画だという感じだ。

 おすぎが、TV Taro(私の愛読誌)で
・・なんといっても、"CG"の技術が、ここまできたか、と感嘆の声を上げて
しまいたくなる出来栄えなのです。あのローマの「コロセウム」を再現し
てしまったのです。
と書いている様に迫力の映像なのだ。

 火の矢が飛び交う、最初の方の戦闘シーンなども、史劇とは言えSFっ
ぽい映像で、リドリー・スコットらしい。是非、ビデオではなく映画館で
観るべき作品だ。

 人件費の高騰などでいわゆる「大作」映画が、あまり作られなくなって
久しいが、現代のCGを持ってすればここまで出来るのだ(もちろん、そ
れなりにお金は相当かかってるとは思うが) こういう映画ならこれから
も、どしどし作ってほしい。

 



ザ・ハリケーン
 ノーマン・ジュイソン監督 デンゼル・ワシントン主演

 殺人事件の犯人にでっちあげられ、終身刑を宣告されたボクサー、
ルービン・"ハリケーン"・カーターが自由を勝ち取るまでの物語。

 シチュエーションはまるで違うが、話の筋がなんとなく、『グラディエ
ーター』に似ていないこともない。しかし、この話は実話である。

 映画のタイプとしてはまったくの正統派だが、脚本も編集もカメラワー
クも音楽(ディランの曲が効果的に使われている)も申し分なく、2時間
半ものあいだ、全くだれることがない。

 ハリケーン役のデンゼル・ワシントンの演技も素晴らしい。この人は何
をやらせても本当にうまい。この映画のためにボクシングの特訓をし、
27キロ減量したそうだ。すごい!

 「色んな人間が協力しようとやって来た。歌手やボクサーもいた。
  でも、一人残らずみんな去っていった。仕方がない。やり続ける
  というのは本当に大変なことだからだ」

 かなりうろ覚えで申し訳ないが、映画の中でハリケーンの弁護士が釈放
運動に協力しようとやってきた、レズラとカナダ人に言った、こんなセリ
フが印象に残った。

 私自身もボブ・ディランの歌("ハリケーン")で昔からこの事件のこと
は、知っていた。しかし、その後、こうした経過があり、彼が釈放された
ことは知らなかった。それだけに、身につまされるセリフでもあった。

 多くの著名人が乗りだし、マスコミをも巻き込んでも実現しなかった釈
放が、ごく普通の数人の人の努力によって実現したこと、そしてなにより
も、その人たちの心の温かさに感銘を受けた。

 
 この映画のどこまでが事実なのだろうと興味を持って、インターネット
で検索してみたら、「ルービン・カーターは無実などではないと」言って
いるHPにぶつかってしまい、何となく嫌な気持ちになってしまった。ま
あ、こういうのもインターネットならではであるが。





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