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趣味の日記



2001/05/21(月)




衝動的にギルドのギターを買った。
10万円だった。

ギルドというのは、マーチンと並ぶ、アコースティック・ギターの老舗メ
ーカーである。ポール・サイモンが主に使っているギターもギルドだ。

最初、店に入ったのは、持ち運びに便利なやたらに軽いギターを見て買お
うと思ったからである。バックパッカーという名前でマーチンが出してい
る。冗談みたいな話だが、本当である。値段は3万円くらい。

これがあると、ちょっと公園なんかにも持っていって弾くのも楽しそうだ
し、将来的には旅行に持っていけるかもしれないし・・と思って買うつも
りで店に入ったのだ。

試奏させてもらう。とにかく軽いことはむちゃくちゃ軽い。音自体もそん
なには悪くない。しかし、さすがにこれだけ軽くてボディーが小さいと、
いかんせん音量がまるでない。まあ、それは仕方ない。スチール弦とナイ
ロン弦の両タイプがあったが、音量がないのでこれは問答無用でピックで
弾くスチール弦になるだろう。買うことを決めて、店の人がものを用意し
はじめた。

その時である。壁にギルドがかかってあるのが、目に入ったのである。
9万8千円(税別)であった。

ギルドが10万って、安すぎないかと思ったら中古だった。店の人による
と新品だと25万くらいのものだそうだ。

気持ちがぐらついた。
とりあえず、一本は買うんだしという立場を利用して、弾かせてもらうこ
とにした。

文句無しの音である。とてもしっかりした音だ。
特にストローク(コード弾き)をした時の音がずばぬけている。
あの、ポール・サイモンのカッティングの音だ。
昔から、ポール・サイモンのカッティングは、歯切れがいいと思っていた。
やっぱり腕がいいんだろうなと感心してたけど、多分に楽器のおかげでも
あったのだ。ほめすぎてしまっていた(笑)

中古なので、これ一本かぎりである。いつ売れるか分からない。
逃すと絶対に後悔しそうである。。










「えーい、買っちまえぃ」






・・と買うことにした。
マーチン・バックパッカーの方はキャンセルさせてもらう。
店の人も、こっちの方が高い買い物だからまあよかろうという感じである。

「娘を嫁に出す気分だ」と店員が(若い兄ちゃんのくせして)言う。おっ
と。それなら、こっちは娘を金で買うみたいではないか。
まあ、商売なんだからあきらめてくれ。娘は(・・ちがうがな)大事にす
るから。

家に持って帰ってもう一度、弾いてみる。
やっぱり、良い音である。本当に買ってよかったと思う。

ここんとこずっと、6本だけ弦をはって、普通のギターかわりに使ってい
た12弦ギターも本来の姿にもどす。弦を12本も張って、チューニング
するのは、結構めんどくさかったけど、なんだか一度にギターが2本増え
た感じでまるもうけという気分である。

これで10万円は安いと思う。
10万円を安いというなんて、ギター好きでなきゃ、理解しにくいかもし
れないが。

でも、カーマニアなんかが使うお金にくらべたら、全然たいしたことはな
い。メンテナンスも時たま弦を張り替えるくらいだ。ガソリンいれなくて
も音は鳴るし(当たり前か)

思うに私は今まで、こういうもんにお金を使うことに、謙虚すぎたと言う
か、ケチすぎた気がする。

いやいや、そんな大した腕前じゃござんせん。わたくしめなどには、こち
らの、このくらいの楽器で十分でございます。いやいやそんなギルドなん
て、めっそうもございません・・てな感じである。

でも、やっぱりこういうのは、うまい下手は関係ないのだ。その音を楽し
むことができるのなら、高い楽器を買う値打ちは十分にある。

思えば、中学や高校のころは、毎日の様に熱心にギターを弾いていた。
最近は、ほとんど弾かずにほこりをかぶっていたが、今回の買い物がきっ
かけでまた、ギターの楽しさに目覚めてしまった。
やっぱり、人生は楽しいことが多いのが一番だ。

しかし、良い楽器を持つことの楽しみにもめざめてしまった。
これはちょっとやばい(笑)
次は、良いガット・ギターが欲しい。エレキもいいやつ欲しいし・・と夢
はふくらむ。

でも、まあしばらくは我慢しておとなしくしてることにしよう。







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