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趣味の日記



2001/06/11(月)




昨日、NHK・BSで、子育てをテーマとした、番組をやっていた。

途中から見たら、ずーっと、狭いところに閉じこめて育てることが、精神
に与える悪影響とかいったことを、マウスを使った動物実験をみせて説明
していた。

とても見てられなくて、チャンネルをかえた。


どうして、そんな分かり切ったことを「証明」するために動物実験をしな
ければ、ならないんだ? どうしてそんな馬鹿げたことのために動物が犠
牲にならないといけないんだ?

そういう悲惨な例なんて、動物実験などしなくとも、現実の人間の世界に
いくらでもころがっている。新潟では少女が誘拐され、長年の間、監禁さ
れていた事件があった。今朝は、生まれてから36年間、家畜と一緒に家
畜小屋で育てられ、言葉も話せない少女が保護されたというニュースをみ
た(場所はウクライナだったと思う)


でも、気をとりなおして番組のおわりごろにチャンネルをもどすと、番組
はまとめに入っていた。多くの人の話をまとめて、簡潔に箇条書きにして
示していた。

その内容は実に素晴らしかった。

残念ながら、録画はしていなかったので記憶で書いているが
それは以下のような内容だったと思う。


==========================================
『親が子供にやらなければいけないこと』

◆子供と遊ぶ。
◆子供に話しかける。
◆子供の人格を尊重する。


『親が子供にやってはいけないこと』

◆子供の性格を否定するようなことを言う。
◆他の子供と比較して負担をかける。
◆子供を長時間、ほったらかしにする。
==========================================

ひとつだけ、言わせてもらうなら
「スキンシップを大切にする」
というのを、是非ともつけくわえてもらいたいと思うが、素晴らしい、ま
とめだと思う。

でも、この番組はこの先に問題があった。

せっかく、きれいにまとめたんだから、この番組は絶対にここで終わるべ
きだったのだ。

しかし、実際には番組はここでは終わらなかった。

「先生、これについてはどう思われますか?」
と司会者が、まとめについて「先生」に質問したのだ。

当然、「先生」は嬉々としてこれに答える。

「そうですね。たいへん良いんじゃないかと思います。ただ、話しかける
 のはたしかに大事なんですが、同じ話しかけるのでも・・」

とかいった調子で延々と話し始めたのだ。頭にきて、またチャンネルをか
えたのでこの先、どういう話をしたかは知らない。

もちろん、この場合「先生」を非難するのは不当である。番組に呼ばれた
んだから、しゃべるのが「先生」の仕事である。「先生」はきかれたから、
答えているだけなのだ。本人にしてみれば当然のことだ。

この「先生」の発言の内容が良いか悪いかなんてことは問題ではない。



番組の作り方がまずいのである。

私も自分のHPからずいぶんと多くの言葉を発信しているから、こんなこ
とを言えた義理ではないのだが、世の中には言葉が多すぎるのではないか
と思うことがある。

言葉が多すぎると、人は結局、どれが本当に大事なことなのかが分からな
くなってしまう。結局、聞いたことを何ひとつ生かすことができなかった
りする。


子育てというのは、ものすごく大事な問題だ。
その問題に関して、これだけ簡潔にしてすぐれた、まとめが示されたのだ。
どんな言葉であろうと、それに何か言葉をつけくわえるという行為は愚の
骨頂である。


あの、番組と同じ過ちをくりかえさないために、最後にもう一度、番組で
示されたポイントを書いておきたい。私の意見もひとつ、つけくわえてさ
せてもらう。
こんなところで、がんばってみても焼け石に水かもしれないが、何かの役
にたつことを願っている。




==========================================
『親が子供にやらなければいけないこと』

◆子供と遊ぶ。

◆子供に話しかける。

◆子供の人格を尊重する。

◆子供とのスキンシップを大切にする(>私の意見)



*****
『親が子供にやってはいけないこと』

◆子供の人格を否定するようなことを言う。

◆よその子と比較して子供に負担をかける。

◆子供を長時間、ほったらかしにする。
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