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趣味の日記



インド的カレー作りに凝る


2006/10/4(水)




『週末はヴェジタリアン』(森枝卓士/ちくま文庫)という
本を読んでたらインドのカレーを作るレシピがのっていた。さっそ
く作ってみた。 

かなり、以前には時々作っていたのだが、ここんとこ久しく作って
いなかった。幸い近くに紀ノ国屋があるのでまずスパイスを買いそ
ろえる。クミンシード、コリアンダーパウダー、ターメリック、ガ
ラムマサラ等。ところがこの後、西友にまわってみるとこうしたス
パイスはSBからも出ていて値段も半分程度であることが判明した。
これは質の違いか単なるブランドとして高いのか・・うーむ損した
かも。紀ノ国屋で買ったパクチー(香菜)も半分くらいの値段で西
友にあった。唐辛子は一味唐辛子ですませることにする。 

作ったことがある方は、ご存知だろうがインド的ベジカレーを作る
ことは意外に簡単だ。時間もそんなにかからない。(もちろんちょ
っと凝ったものを作ろうとするなら、それなりに大変だろうが) 

『週末はヴェジタリアン』によると基本は 

1)油(サラダ油で可)を熱する 
1’)タマネギを入れる場合はここでいためる・・のかな。すみませ
   ん、ちょっとあやふやです(これは本には書いてない) 
2)そこにクミンシード(場合によってはマスタードシード)を入れ
    て油に香りをつける 
3)野菜(じゃがいも、カリフラワー、トマト、オクラ、なすび、ズ
   ッキーニ等、通常1、2種類)を投入 
4)唐辛子(カイエンペッパー、一味唐辛子等なんでも可)と塩で味
   を整える。黄色くしたかったらターメリックも投入。 
5)しばらく蒸し煮にする 
6)最後にガラムマサラ(またはコリアンダーパウダー)で仕上げる。
   酸味をつけたかったらレモン汁なども入れる 

書いているうちにちょっと、あやふやになってしった。すみません。
一応こんなもんで大体のものはできると思うけど不安なかたはもっと
ちゃんとしたレシピにあたられたし。 
あと最初の方ですりおろした(チューブ入りのでも可)ショウガやニ
ンニクを入れてもいいかと思う。 

話が長くなってしまった。 
今日、こんなかんじで作ってみたのは 


・ジャガイモとナスビのカレー
  他にタマネギとトマトも入れた。ジャガイモにはカリフラワーを組
  み合わせるのが一番ポピュラーだが、カリフラワーがとんでもなく
  高かった(半分にしたのが250円くい!)のでナスビにしてみた 

・オクラのカレー
 
  他にタマネギ、トマトも入れた。(さっきと一緒や) 


さて、お味の方は・・うーむ。。そこらへんのインド料理屋に入って
「あまり美味しくないね」と言いながら食べるくらいの味かな。
「金返せ」までは行かないと思う・・多分。でも要改善。 

あと、もうちょっと南インドっぽく酸味が欲しいな。タマリンドでも
入れたらいいんだろうか。でもタマリンドはどこに行けば手に入るん
だ。うーむ。

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(数日後)
タマリンドを見つけたので、南インド風のカレーに挑戦してみる。
(タマリンドは伊勢丹で買ったが、今日、紀ノ国屋でもペースト状の
 が売られているのを見つけた) 

あらためて、南インド風のカレーはどうやって作るのか調べてみたら
(参考文献:『ごちそうはバナナの葉の上に』
渡辺玲/出帆新社 )北と南では作り方が相当に違うことが分った。
認識不足であった。・・というわけで上記の書いた、いい加減なレシピ
は、基本的に北インドのものと思って下さい。 

北と南の違いをあげるときりがないけど 

・(これは前から知ってたが)北の主食はチャパティやナンなど小麦系
   だが南の主食は米。南の方はベジタリアンが多いので南の料理はベ
   ジが基本。 

・北では油をかなり使うが南ではそれほど使わない。南では最初は単に
  煮込むだけで、最後の仕上げにスパイスで風味づけした油をかける
  テンパリングという料理法もある。 

・南では北ほどタマネギを使わない。使う場合でもそれほど長時間、炒
  めたりはしない。 

・タマリンド等で酸味をきかせたり、マスタードシードやコショウを多
  用する。北では使わないカレーリーフも使う。ガラムマサラはほとん
  ど使わない。 

・ココナッツを多用 

まあ、そういったことに気をつけつつ手探りでジャガイモとナスビ(残り物)
とシシトウでカレーを作ってみた。カレーリーフは日本では入手困難とのこ
とでカソーリ メティで代用(だいぶ違うのかもしれないけど) ジャガイ
モをぐずぐずに煮崩してしまったが味はまあそれなり。やっぱり前回作った
北っぽいのよりは好きな味。 

もう一品作った「南インドのみそ汁」ラッサムが(ちょっとにんにくが強す
ぎたものの)意外とおいしくできたので大喜び。これなら、ケララバワン
(練馬にあるインド料理屋)のより美味しいぞとすっかり自己満足。 

しかし、久々に料理を始めたかと思えばインド料理ばっかり作ってるな。
「作れるのはインド料理だけです」というのは日本人として問題があるだろ
うか。まあ、いいか。すっかりヴィーガンの食生活と化して誠に結構だがさ
すがに毎食これだとちょっときついかも。続けるならマサラ・ドゥサとかイ
ドゥリとか変化をつける必要がある。そこまでインド化するかっちゅう話だが。 


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(さらに数日後)
しばらくインド料理ばかり作ってたのでちょっと、お休みしたが、そろそろ
また作りたなってきた。 
『ごちそうはバナナの葉の上に』の著者、
渡辺玲氏のHP
を見ていたらトマト・ライスなるものがのっていた。とてもおいしそうなので、作ってみた。
といっても作り方の説明は:

>そしてメインの「トマト・ライス」。いったん炊いたごはんにトマト、タマ
ネギのスライス、マスタード・シード、カレー・リーフなどを煮詰めてつくっ
たマサラをミックスして仕上げる、南インド独特のライスメニューだ 

とあるだけ。まあいいや、適当に作っちゃえとやってみた。 

・熱した油にマスタード・シードを入れてはじけさす。 
・タマネギをいれて軽くいためる。 
・適当に(怒られそうだが)スパイスを投入-コリアンダー・シード、クミン・
  シード、唐辛子をちょっとだけ 
・角切りにしたトマトを投入 
・軽く塩をして、煮詰める。最後にパクチーをトッピング。 
・やや固めに炊いたご飯と混ぜ合わせる 

こんなけ。簡単簡単。思い切り手抜きしたブロッコリーとなすびのカレー(ちょ
っと変な組み合わせだったかも)も作る。さて、お味は・・うっ、うまい。うま
いではないか。こんなに簡単なのに。本当の味とはだいぶ違うのかもしれないけ
ど、とにかくうまい。インドおそるべしなのであった。これはおすすめです。 


和食にしろ洋食にしろ、料理というと「ダシが決手」みたいな観念が強いが、
インド料理はこれといってダシは使わない。それなのになぜこんなに簡単な料理
でも豊かな味になるのだろう。やっぱり混ぜ合わせたスパイスの力によるものな
のかな。 

それなのに日本のカレー・ルーには、たいてい肉エキスが入っていて困ったもん
だ。あんなの邪道ではなかろうか。まあ、インドのカレーと日本のカレーは全く
の別もんだと言われたらそれまでだが。


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以上、mixi の日記から加筆修正した転載です。なお、カレーリーフとカソリ メティとは
似ても似つかぬ全く別のものだとのご指摘をいただきました。



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